【主旨】吸入剤は、気管や肺に直接作用するため、少量投与で効果を発揮し副作用の軽減につな
がりますが、非臨床開発上、多量の検体が必要、またエアロゾル発生方法が多様であることが
障壁となっています。こうした技術障壁を乗り越えることができるのか、キングスカイフロン
トに立地する国立医薬品食品衛生研究所から、その研究開発のアイデアについてご講演をいた
だきます。併せて立地機関とのディスカッション・情報交換の場を設けます。
【概要】
1.日 時 2024 年 6月 7日(金) 15:30-17:15
2.形 式 オンサイト開催 (配信はありません)
3.会 場 LINK-J ラウンジ
( Google マップ https://maps.app.goo.gl/thwyWx5oJ8aunGdv5 )
〒210-0821 川崎市川崎区殿町3-25-10
Research Gate Building TONOMACHI(RGBⅡ) 1 階
4.定 員 30 名(先着順)
5.参加費 無料
6.参加申込 参加・聴講を希望される方は事前の申し込みが必要です。
申込はこちら⇒ https://ws.formzu.net/fgen/S84325777/
7.申込締切 2024 年6 月6 日(木) 17 時
※定員に達し次第受付を終了する場合があります。
8.参加方法 受付に名刺2 枚をご持参ください。 受付開始 15:15~
【プログラム】
15:30 開会 開会挨拶・注意事項 事務局
15:30-15:50 講演 「極少量の薬剤で有効性・薬物動態・安全性の評価を可能とする
非臨床吸入ばく露試験系の開発」
国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 部長 北嶋 聡 先生
【概要】吸入剤は、呼吸器疾患の標的となる気管及び肺に直接作用するため、
より少ない用量で効果が得られ副作用も軽減できる。また、経口投与
では好ましい薬物動態が得られない場合にも有用である。その一方で、
吸入剤の開発は技術的障壁が高く費用と時間を要する。その最大の理
由は、検体が大量に必要であり、またエアロゾル発生方法が検体毎に
異なるためである。当研究部では、従来必要とされてきた検体量の
1/1,000 程度で評価が可能で、かつ汎用性が高い非臨床吸入ばく露試
験系を柴田科学(株)と共同開発した。これにより、創薬初期段階に
おいて吸入薬としてのPOC を得ることが期待される。本講演では、ラ
ットを用いた、吸入ステロイド剤シクレソニドの薬物動態評価を例と
した、吸入剤開発における技術障壁への取り組み並びに、更なる研究
開発のアイデアについて紹介する。
15:50-16:30 講演 「微粒子の吸入毒性試験方法について」
国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 動物管理室長 高橋 祐次 先生
【概要】微粒子による健康影響が最も懸念されるのは経気道吸入である。吸入毒
性試験を実施には専用の実験施設が必要である。OECD の吸入毒性試験
ガイドラインは、1981 年に採択され、2018 年にはナノマテリアルを含
む微粒子への対応が行われた。本講演では、微粒子の吸入ばく露実験に
関するガイドラインの概要、柴田科学(株)と当研究部にて共同開発し
たナノマテリアル吸入ばく露装置(Taquann システム)とその研究成
果について紹介する。
16:30-16:45 トピックス 「研究開発者が感じる課題と伴走型研究開発サービス」
ニイガタ株式会社 川崎研究所 所長 橋本 真 氏
【概要】昨今の人員不足に加えて作業が複雑化する中で、人、時間といったリ
ソースをうまく活用し、求められる成果を出すことは研究開発者にと
って課題の1つとなっています。そのような課題に対して研究開発者
に伴走するニイガタ株式会社の事業、「研究開発サービス」とは何か
を、事例を交えてご紹介させていただきます。
16:45-17:15 フリーディスカッション・意見交換会
17:15 閉会(中締め)
17:15- カフェタイム
【注意事項】
・参加者は感染防止対策にご協力ください。
・不測事態(事故や天災地変など)の事由で主催者の判断により開催の中止や運営方法の変更
をする場合があります。
・当日の様子は、報告等の資料作成のため、主催者側にて記録を保存させていただきます。
・参加者による撮影、録音、録画は固くお断りします。
・ライブ、アーカイブとも配信はありません。