合成生物学の技術によるDNA改変技術が進展し、ほとんど全ての生物種に導入できるようになってきましたが、発現困難なタンパク質(Difficult-to-Express Protein)は現在でもなお大きな研究課題となっています。 今回は若手研究者によりバイオモノづくりにおけるDifficult-to-Express Protein課題解決の重要性とその方策について議論いただきます。
<開催概要>
【開催日時】 2023年12月11日(月) 13:30~16:30
【会場】 オンライン(TEAMS予定)
【定員】 300人
【主催】 新資源生物変換研究会
【JBA会員限定】
※新資源生物変換研究会 勉強会は、JBA会員のみご参加いただけますが、
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合成生物学の技術については、DNAの改変技術は凄まじく進展してきており、今やどのようなDNA配列でも合成し、ほとんど全ての生物種に導入できるようになった。しかしながら導入されたDNAから作られるタンパク質のすべて効率よく、活性体として合成できるわけではない。発現困難なタンパク質はDifficult-to-Express Proteinと呼ばれており、その解決方法は現在でもなお大きな研究課題である。
タンパク質のフォールディングを改善する方法としては、タンパク質構造の共通性に着目した手法や、祖先型タンパク質から作り出す手法などのバイオインフォマティクス的研究が知られている。また、合成量の少ないタンパク質のN末端に、特定の短いペプチドタグを付加すると、全ての場合ではないもののタンパク質合成量を顕著に増大させることできることが発見され、既にモノクローナル抗体をスクリーニングするベンチャー企業により社会実装されている。
一方、翻訳中のペプチド上に特定のアミノ酸配列があらわれると、リボソームがmRNA上で一時的に停止する現象は、翻訳アレストとよばれ、それを利用した翻訳制御機構の詳細が明らかになりつつある。大変興味深いことに、前述の翻訳促進N末端ペプチド配列によって翻訳アレスト現象が抑制/キャンセルされることが見出されたことから、翻訳アレスト現象は、バイオモノづくりの観点からも重要であることが示唆されてきた。
今回は、上記に関連して独自の研究を遂行されている若手の研究者に講演をお願いし、バイオモノづくりにおけるDifficult-to-Express Protein課題解決の重要性とその方策について考える機会としたい。
<プログラム>
【世話人】中野 秀雄 氏(新資源生物変換研究会 幹事、名古屋大学 大学院生命農学研究科 教授)
13:30~13:35
開会挨拶
阪井 康能 氏(新資源生物変換研究会 会長、京都大学大学院農学生命科学研究科 教授)
13:35~13:40
はじめに
中野 秀雄 氏
13:40~14:25
「アミノ酸配列に刻まれた進化情報を利用した高機能化タンパク質の創出」
中野 祥吾 氏(静岡県立大学 食品栄養科学部食品生命科学科 准教授)
14:25~15:10
「翻訳促進ペプチドを利用したタンパク質生産量増大技術」
加藤 晃代 氏(名古屋大学 大学院生命農学研究科 助教)
15:10~15:25
休憩
15:25~16:10
「新生ポリペプチド鎖によるタンパク質バイオジェネシスのモニタリング」
千葉 志信 氏(京都産業大学 総合生命科学部 教授)
16:10~16:25
総合討論
16:25~16:30
閉会挨拶
乾 将行 氏(新資源生物変換研究会 副会長、(公財)地球環境産業技術研究機構 バイオ研究グループ グループリーダー/主席研究員)
<参加方法>
【講演会参加費】
無料
マイページにログイン後、下記フォームよりお申込みください。
※マイページログイン ⇒ https://www.jba.or.jp/login/
※セミナーのお申し込みには、マイページのご登録が必要となっております。
【お申し込み締め切り】
2023年12月7日(木)18時まで
※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
※参加登録完了後に申込完了メール、前日にリマインドメールを送信いたします。
※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
※メールが届かない場合は、下記担当者にご連絡下さい。
<詳細>
詳細は、下記をご覧ください。
https://www.jba.or.jp/event/20231211_1611/