第57 回 Tonomachi Cafe          「吸入剤開発」~ 立ちはだかる技術障壁を乗り越える ~

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ksf-ryutaro-kurusu

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公益財団法人 川崎市産業振興財団 殿町キングスカイフロントクラスター事業部

【主旨】吸入剤は、気管や肺に直接作用するため、少量投与で効果を発揮し副作用の軽減につな
 がりますが、非臨床開発上、多量の検体が必要、またエアロゾル発生方法が多様であることが
 障壁となっています。こうした技術障壁を乗り越えることができるのか、キングスカイフロン
 トに立地する国立医薬品食品衛生研究所から、その研究開発のアイデアについてご講演をいた
 だきます。併せて立地機関とのディスカッション・情報交換の場を設けます。

【概要】
 1.日  時 2024 年 6月 7日(金) 15:30-17:15
 2.形  式 オンサイト開催 (配信はありません)
 3.会  場 LINK-J ラウンジ
        ( Google マップ https://maps.app.goo.gl/thwyWx5oJ8aunGdv5 )
        〒210-0821 川崎市川崎区殿町3-25-10
        Research Gate Building TONOMACHI(RGBⅡ) 1 階
 4.定  員 30 名(先着順)
 5.参加費  無料
 6.参加申込 参加・聴講を希望される方は事前の申し込みが必要です。
        申込はこちら⇒ https://ws.formzu.net/fgen/S84325777/
 7.申込締切 2024 年6 月6 日(木) 17 時
        ※定員に達し次第受付を終了する場合があります。
 8.参加方法 受付に名刺2 枚をご持参ください。 受付開始 15:15~

【プログラム】
 15:30    開会 開会挨拶・注意事項 事務局
 15:30-15:50 講演 「極少量の薬剤で有効性・薬物動態・安全性の評価を可能とする
            非臨床吸入ばく露試験系の開発」
                   国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 部長 北嶋 聡 先生
       【概要】吸入剤は、呼吸器疾患の標的となる気管及び肺に直接作用するため、
           より少ない用量で効果が得られ副作用も軽減できる。また、経口投与
           では好ましい薬物動態が得られない場合にも有用である。その一方で、
           吸入剤の開発は技術的障壁が高く費用と時間を要する。その最大の理
           由は、検体が大量に必要であり、またエアロゾル発生方法が検体毎に
           異なるためである。当研究部では、従来必要とされてきた検体量の
           1/1,000 程度で評価が可能で、かつ汎用性が高い非臨床吸入ばく露試
           験系を柴田科学(株)と共同開発した。これにより、創薬初期段階に
           おいて吸入薬としてのPOC を得ることが期待される。本講演では、ラ
           ットを用いた、吸入ステロイド剤シクレソニドの薬物動態評価を例と
           した、吸入剤開発における技術障壁への取り組み並びに、更なる研究
           開発のアイデアについて紹介する。

 15:50-16:30 講演 「微粒子の吸入毒性試験方法について」
              国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 動物管理室長 高橋 祐次 先生
       【概要】微粒子による健康影響が最も懸念されるのは経気道吸入である。吸入毒
           性試験を実施には専用の実験施設が必要である。OECD の吸入毒性試験
           ガイドラインは、1981 年に採択され、2018 年にはナノマテリアルを含
           む微粒子への対応が行われた。本講演では、微粒子の吸入ばく露実験に
           関するガイドラインの概要、柴田科学(株)と当研究部にて共同開発し
           たナノマテリアル吸入ばく露装置(Taquann システム)とその研究成
           果について紹介する。
 16:30-16:45 トピックス 「研究開発者が感じる課題と伴走型研究開発サービス」
                      ニイガタ株式会社 川崎研究所 所長 橋本 真 氏
       【概要】昨今の人員不足に加えて作業が複雑化する中で、人、時間といったリ
           ソースをうまく活用し、求められる成果を出すことは研究開発者にと
           って課題の1つとなっています。そのような課題に対して研究開発者
           に伴走するニイガタ株式会社の事業、「研究開発サービス」とは何か
           を、事例を交えてご紹介させていただきます。
 16:45-17:15 フリーディスカッション・意見交換会
 17:15     閉会(中締め)
 17:15-     カフェタイム

【注意事項】
 ・参加者は感染防止対策にご協力ください。
 ・不測事態(事故や天災地変など)の事由で主催者の判断により開催の中止や運営方法の変更
  をする場合があります。
 ・当日の様子は、報告等の資料作成のため、主催者側にて記録を保存させていただきます。
 ・参加者による撮影、録音、録画は固くお断りします。
 ・ライブ、アーカイブとも配信はありません。