“未来へのバイオ技術”勉強会「ゲノム歴史学」

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文部科学省新学術領域研究「 ゲノム配列を核としたヤポネシア人の起源と成立の解明」(領域略称名:ヤポネシアゲノム)の成果に基づいて、現代人ゲノム、古代人ゲノムについての知見に迫る。さらに、プロジェクトを支援してきたAI予測モデルとバイオインフォマティクス・パイプラインの概要、および最近拡大している一般消費者向け遺伝子検査サービス等についても紹介する。

<開催概要>
 【開催日時】 2023年12月5日(火) 14:00~16:30
 【会場】 Zoom配信
 【定員】 500人
 【主催】 (一財)バイオインダストリー協会
 【後援】 (公社)日本農芸化学会(予定)
 【協賛】 (公社)日本生物工学会(予定)

近年急速に発達したゲノム解析技術により、これまでにない「革命」ともいえる規模で、日本人の起源について研究することが可能となった。文部科学省新学術領域研究「 ゲノム配列を核としたヤポネシア人の起源と成立の解明」(領域略称名:ヤポネシアゲノム)2018~2022年(領域代表:斎藤成也)では、「日本人」という呼称のかわりに、歴史的に日本列島に居住していた人類集団という視点から「ヤポネシア人」(島尾敏雄が1960年代に提唱)の歴史を明らかにし、これまでにない新しい視点からヤポネシア人像を明らかにすることを目指した。
本セミナーでは、その成果に基づいて、現代人ゲノム、古代人ゲノムについての知見に迫る。 さらに、プロジェクトを支援してきたAI予測モデルとバイオインフォマティクス・パイプラインの概要、および最近拡大している一般消費者向け遺伝子検査サービス等についても紹介する。

<プログラム>
14:10~14:50
ヤポネシアゲノムの全容と今後~現代人のゲノム解析を中心に
斎藤 成也 氏(大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 ゲノム・進化研究系 特任教授(ヤポネシアゲノムPJ領域代表))
新学術領域研究ヤポネシアゲノムの全容と今後について、現代人ゲノム解析を中心にご紹介いただく。現在実際にヤポネシア(日本列島)に居住している人々のゲノムDNA配列を決定・解析することにより、ヤポネシア人(日本列島人)の起源した時代と集団を特定し、渡来した人々の起源地と渡来年代の推定、 HLA遺伝子群ハプロタイプの推定、ヤポネシアを中心とした地域ごとの感染症の変遷の解明、ゲノムと言語の間の相関関係の推定、居住してきた人々の人口変動の推定などについて紹介いただく。

14:50~15:30
古代人ゲノム配列解析にもとづくヤポネシア人進化の解明
篠田 謙一 氏(国立科学博物館 館長(ヤポネシアゲノムPJ研究分担者))
ヤポネシアゲノム研究の古代ゲノム班は、日本と韓国の128の遺跡から合計で361体(縄文時代69体、弥生時代77体、古墳時代173体、中世5体、グスク時代27体、韓国10体)の古人骨のゲノム解析を試みた。多数の古人骨のゲノム解析を完了したことで、日本各地における縄文時代から古墳・中世にかけての集団の遺伝的な変遷、すなわち列島における集団形成の過程についておおまかなシナリオを描くことができた。本発表では、これまでの成果の概要について紹介する。

15:30~16:10
生成AIと遺伝子ビッグデータを活用したR&Dプラットフォーム~祖先を調べる遺伝子検査キットHaplo3.0の魅力まで
佐藤 バラン 伊里 氏(ジェネシスヘルスケア(株) 取締役副会長)
大関 健志 氏( 同 薬学博士)
会社の設立理念、遺伝子検査 国内トップシェアの知見を活かした集団ゲノムデータベースのご提供、生成AIと遺伝子ビッグデータを活用したR&Dプラットフォームの開発、さらにHaplo3.0をはじめとする一般消費者向け遺伝子サービスについて紹介いただく。

16:10~16:20
クロストーク

<参加方法>
【講演会参加費】
  無料
  マイページにログイン後、下記フォームよりお申込みください。
  ※マイページログイン ⇒ https://www.jba.or.jp/login/
  ※セミナーのお申し込みには、マイページのご登録が必要となっております。

【お申し込み締め切り】
  12月3日(日)

  ※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
  ※参加登録完了後に申込完了メール、前日にリマインドメールを送信いたします。
  ※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
  ※メールが届かない場合は、下記担当者にご連絡下さい。

<詳細>
 詳細は、下記をご覧ください。
   https://www.jba.or.jp/event/post_119/